人気ブログランキング | 話題のタグを見る

いいたいことは少しある

seiyaku.exblog.jp
ブログトップ
2010年 04月 18日

矢野顕子の幸福論2

桜坂
春咲小紅
愛が哀しいから


今日、ひとから話しを聞いて
なるほどね
と思ったことがありました。
まあ、そんなに力説する話でもないのですが。



砂漠では 鉄はさびない

ということです。

鉄は水に弱い。
鉄はしっとりしたものに弱い。
鉄は水にふれると、酸化して、さびに風化する。
風化した結果、さびとなり、さびは鉄の表面からこぼれおち
あるいは粉となって風にはこばれ
経年劣化するなかで
鉄はその姿をすべて失う。

鉄は水にふれるとその姿をなくし、自然にかえるのです。

だから、


湿気のない砂漠では鉄はさびることはない。

ですね。砂漠では鉄はさびない。なんか箴言みたいでしょう。

話はとんで、ジャレド ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」がとても面白いらしい。

"恋におちて-Fall in Love-"

ジャレド ・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」はここ10年間だったかな
あらゆる書評家が面白いと言っていて、
ここ10年間に発刊された書物のなかでも
NO1の面白さではないかと言われている。

銃・病原菌・鉄

銃と軍馬―― 16世紀にピサロ率いる168人のスペイン部隊が4万人に守られるインカ皇帝を戦闘の末に捕虜にできたのは、これらのためであった事実は知られている。なぜ、アメリカ先住民は銃という武器を発明できなかったのか?彼らが劣っていたからか?ならば、2つの人種の故郷が反対であったなら、アメリカ大陸からユーラシア大陸への侵攻というかたちになったのだろうか?
否、と著者は言う。そして、その理由を98年度ピューリッツァー賞に輝いた本書で、最後の氷河期が終わった1万3000年前からの人類史をひもときながら説明する。はるか昔、同じような条件でスタートしたはずの人間が、今では一部の人種が圧倒的優位を誇っているのはなぜか。著者の答えは、地形や動植物相を含めた「環境」だ。
たとえば、密林で狩猟・採集生活をしている人々は、そこで生きるための豊かな知恵をもっている。だが、これは外の世界では通用しない。他文明を征服できるような技術が発達する条件は定住生活にあるのだ。植物栽培や家畜の飼育で人口は増加し、余剰生産物が生まれる。その結果、役人や軍人、技術者といった専門職が発生し、情報を伝達するための文字も発達していく。つまり、ユーラシア大陸は栽培可能な植物、家畜化できる動物にもともと恵まれ、さらに、地形的にも、他文明の技術を取り入れて利用できる交易路も確保されていたというわけだ。また、家畜と接することで動物がもたらす伝染病に対する免疫力も発達していた。南北アメリカ、オーストラリア、アフリカと決定的に違っていたのは、まさにこれらの要因だった。本書のタイトルは、ヨーロッパ人が他民族と接触したときに「武器」になったものを表している。
著者は進化生物学者でカリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部教授。ニューギニアを中心とする長年のフィールドワークでも知られている。地球上で人間の進む道がかくも異なったのはなぜか、という壮大な謎を、生物学、言語学などの豊富な知識を駆使して説き明かす本書には、ただただ圧倒される。(小林千枝子)


僕は未読です。
面白そうでしょう。


銃・病原菌・鉄
という本のタイトルを覚えていたので




鉄は水に弱いのです

という話を 今日、聞いたとき
ジャレド ・ダイアモンドの本とさかねながら、
なるほどねと思った。
強いものにも弱点はある
というか
水は鉄よりさらに強い
というか
そこんとが面白かったのです。


みずみずしい

ということばがありますよね。
しっとりしているということばもある。


矢野顕子さんの歌はしっとりしている。みずみずしい。






矢野顕子の幸福論2_a0067135_17162540.jpg
湿り気がある。湿り気というのは、鉄を自然にもどしてしまうわけですから
自然のちからを内在している。


水なんだよね。やはり強いものは。



恋におちて-Fall in Love



鉄筋コンクリートは、水に弱い鉄筋をコンクリートで保護しているわけだし
手すりは皮膜を目的にペイントをする。
でも水は虎視眈々と鉄を自然にもどそうとする。

そんなわけで、矢野顕子さんの
みずみずしさは
ある種の幸福につながるわけです。
水は鉄をものをひとを自然にもどす力があって
それはおおきな意味での幸せを内在しいるといえるのではないか。

それが矢野顕子に見出すことのできる幸福です。矢野顕子の幸福論。


そんな感じ。



矢野顕子 ひとつだけ

by kouji_kotani | 2010-04-18 11:20 | Comments(0)


<< Eric Clapton      帝釈天 >>