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いいたいことは少しある

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2011年 05月 15日

語らないこと

障害物競争は網をくぐったり
吊り下がったアンパンをかじったり
走行路を加速つけて走ったり
いろいろな
ステップを
踏むわけでしょう。


今回の震災の惨事
あるいは若くして亡くなってしまうことの理不尽
恋するひととの離別
社会的な処遇
自分の躰の思い通りにならない苛立ち
それらは、障害物競争のステップとは違うなにかだと思える。


でも、
障害物競争の障害物にもがき
または、加速つけて晴れやかに走り
それぞれのステップが人にはあり、もがいたり、加速を感じたり、
そのマイナスやプラスはそんなに変わらないと考えると
救われる気持ちになる。

禍福はほぼ等しく与えられて
禍福に程度の差は
それほどにない。
今回の震災惨事を思うと、勿論、都合のよい考えだとは思えるけども
雨があがったら
晴れになる
という繰り返しは
何度も何度も
体験してきたので
『禍福に程度の差はそれほどにない』
と信じてもよいのではないかと考えて良いのではないのだろうか。


殊更に、惨事を強調するのは
なにか違うと
僕は考えます。

むしろ、今日のような初夏のありがたさを
素直に享受するほうが
よほど大切なことではないかと思うのです。

ひとはそもそもなにかを語るようには出来ていないのではないかしらとも考えます。

おはよう、ありがとう、今日は、さようなら、また会いましょう。

そういう言葉を、丁寧に使うので、ひとはひととして、もう充分だし、
論ずる、批評するのは
陶酔みたいなもので


おはよう、ありがとう、今日は、さようなら、また会いましょう

を正しく使うほうが
よほど
上等に
思える。


そんなことを
考えたりするこの頃です。

by kouji_kotani | 2011-05-15 18:19 | Comments(0)


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