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いいたいことは少しある

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2012年 12月 09日

i Padを使って

i Padを使って
いろいろな設定をしていたら
あれれそうなんだ
というはじめての機能を知り、はじめての機能の操作方法を理解した。
そういう機能があったんだと理解した。
この あれれという感覚は
ロールプレーイングゲームをやっていたころの感覚にちかい。
この壁を抜けることのできるとおり穴があったんだ!
あれれれそうなんだねと気がつく。
あの感じに近い。
そもそも、「取り扱い説明書」というものがないでしょう。
ないわけではないが
触ったりなでたり使ううちに
あれれそうなんだと
理解できるようにデザインし製作しようと考えてつくったのが
i Padをはじめとする商品の特徴でしょう。
いまさら僕が力説するまでもないのですが
あれれそうなんだというのは「体験」なんだと思います。
スキーでも重心を移動させてエッジをたてると
右に左に曲がるでしょう。
平泳ぎは自ら浮遊するまでウルトラマンが飛行するときみたいに
のびあがって
のびきったときにブレスをする。そのタイミングを1回覚えると
ずっと、どこまでも、泳げるようになる。
そういう「体験」を製品にしよう
というのはすごいなあと思います。
なにかができるようになる
ということほど嬉しいことはないし
なにかができるようになったら
たぶんずっと忘れない。


そういうのは「以心伝心」と言って
日本も得意にしてきたことなんではないか
とも思います。

「押す」「動く」「作動する」「止める」というシンプルな機能な商品があったとすると
便利だけど文字通り「コンビニエンス」な感じ以上ではないでしょう。
「コンビニのおにぎり」みたいで
「体験」と「体験する喜び」から遠い気がするのです。
同心円を描いているというのかな
スパイラルな感じがしないじゃない。

使いこなすうちに味が出てくる製品を通じて
使いこなすうちに味が出てくるスペースデザインのヒントにもなると思うのです。


知らない誰かと知り合ってあれれそうなんだと理解していく
知らない誰かと知りあって「話をして」「体験」をかさねて「理解」を深める
それはもっとも深くココロに染みる「体験」のひとつなんだと思います。

話を交し合ううちに味が出てくる体験をベースに考えると
スペースデザインの究極の形は
お茶をはさんだ「井戸端」とそのお茶をいれるための「給湯室」かもしれない
「井戸端」「給湯室」があると、かなりの「体験」が可能になる、
そんなこともたまに考えたりします。

by kouji_kotani | 2012-12-09 14:15 | Comments(0)


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