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2013年 09月 16日

桂文楽の寝床と桂三木助の芝浜

桂文楽の寝床と桂三木助の芝浜が収録されている
落語のCDをこの連休で聞きました。


── ちんぷんかんぷんです。
糸井 教養がないなあ(笑)。
── もうしわけございませんが、
たとえば、入門編に1枚、
CDかなんかを挙げてもらうというのは
どうでしょうか?
糸井 あ、入門。入門ね。
いろいろなことを言う人がいるけど、
ぼく個人としては、
人に落語を勧めるときは
文楽の『寝床』を聞かせるんですよ。
これは入門としては最高だと思う。

という「ほぼ日」のむかしのコンテンツを読んで
桂文楽の寝床を
ぜひ聞きたくなったのです。


糸井 落語をぜんぜん知らないうちの奥さんは、
文楽が好きなんですよ。
聞いて、「キレイ」って言うんですよ。
あの、文楽と円生って、なんて言うんだろう、
誤字脱字があったときには、
反省するタイプなんですよ。






桂文楽の興味で
聞き始めたのですが
僕は桂三木助に、はまって
しまいました。


桂文楽と桂三木助は
好対照な感じなんです。
桂文楽が長寿に対して
桂三木助は58歳でなくなる。

三木助の長女(小林茂子)がブログ(2012年3月28日記事)で明かした事によると、
三木助の実父は東京都紀尾井町のある華族("M"という名の男爵家)の次男であり、
実父が長野県の貴族院議院の家へ養子縁組した際に、
息子の三木助は床屋の小林家へ養子縁組されたとの事。



若い頃は大阪、名古屋へも流れるなど放浪を繰り返し、
一時は日本舞踊花柳流の師匠(花柳太兵衛(はなやぎたへい))となり落語も廃業している。
戦後も賭場通いを繰り返し
日本橋界隈の賭場の連中誰もが知っているという荒んだ生活を繰り返した。

彼の人生を変えたのは、踊りの師匠時代の弟子仲子への直向な愛である。
25歳年上の博打好きに嫁がせることは出来ないと考えた仲子の家からは、
「三木助を継げるような立派な芸人になれたら。」という条件を出した。
どうせ出来まいという気持ちが、仲子の家の方にはあったのだろうが、
彼は心機一転、博打を止め(この心情を、
後に三木助は「芝浜」の主人公の断酒に感情移入して語っている。











桂三木助の芝浜がよかった!
朝早く仕事に出かけるまでのぐずぐずした感じを
落語も廃業し
賭場通いを繰り返し
荒んだ生活を繰り返した
桂三木助が演じるわけです。



仕事に行ったら
仕事でしか味わえない高揚感があでしょう。


働きたくないということと
働くといいということを
表現する。


桂文楽さんは
息継ぎしないで
よくぞここまで喋るという感じです。




落語はまったく実生活につながるものではありませんが
しみじみと
しみるものではありますね。

by kouji_kotani | 2013-09-16 09:16 | Comments(0)


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