飛行機に乗り
スマホを
機内モードにして
ダウンロードをした
音楽を聴きながら
飛行機搭乗の
移動時間を過ごしていると
村上春樹さんの小説の
世界観を
思い出すことが
よくある。
機内で不意に
ノールウエイの森を
聴くというくだりから
始まる
村上春樹さんの
ノールウエイの森が
何処かしら
記憶に残っているから
なんだと思う。
狭い機内の中で
ラバーソウルの
イン マイ ライフとか
サージェント ペーパーズ ロンリーハート クラブバンドの
ア デイ イン ザ ライフとかを
聴くと
村上春樹さんの世界観に
導かれていくかのようだ。
もとには戻れない切なさ
という感慨。
なにかとなにかが
噛み合うと
ネジが巻かれたかのように
喪失感とか
切なさとかが
湧き上がってくる
という世界観は
村上春樹さんの
固有の世界観だと思う。
ビートルズの楽曲のいくつかは
村上春樹さんの世界観に
とても寄り添う。
そんな気がする。
飛行機に搭乗する前に
桑田佳祐さんを特集した
PENという雑誌を
ばらばら立ち読みした。
桑田佳祐さんお気に入りの
レコードのアルバムジャケットが
何枚か掲載されていて
そこにも
ビートルズのベストアルバムが
取り上げられていた。
ビートルズという
はるか昔に解散して
現存しない
喪失されたバンドの音楽が
鮮明に鳴り響く
それは
あると同時にない
という村上春樹さんの世界観に
とても近いと思う。