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いいたいことは少しある

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2017年 11月 05日

細雪のいとおしさ

谷崎潤一郎の細雪を読了した。




僕は本を読むのが

本当に遅いので

読み始めて

どれだけ経過したのか

わからないくらいに

時間がかかった。


やっと読了した。


移動中の新幹線の中で

読了した。




細雪はとにかく面白い。




姉妹の物語だが

女性の描き方が

たいそう上手だし

筆が立つというか

明確な文章で

ぐいぐい引っ張っていく

展開の多い

物語でもある。




谷崎潤一郎の

芸の力

構成力

展開の妙

なににもまして

大阪船場(せんば)の

旧家である

蒔岡家の

話言葉

所作

季節の過ごし方が

面白い。








僕は最近

陶器のマグカップを

買った。




陶器は

使っていくうちに

陶器の土が

水分を含んで

硬くなっていくらしい。




陶器のマグカップで

珈琲飲んでいると

陶器がいとおしくなってくる。




細雪も

旧家の姉妹が

いとおしくて仕方ない。




いとおしくて

仕方ないという

文学は

文学を読む愉しさの

きわみなのかもしれない。



by kouji_kotani | 2017-11-05 19:01 | Comments(0)


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