人気ブログランキング | 話題のタグを見る

いいたいことは少しある

seiyaku.exblog.jp
ブログトップ
2006年 06月 10日

改訂・ヒューマン

シニカルなアナリストで
かつヒューマン。

すごく口が悪いし
痛いとこをつく。
でもいい奴。

そんなかたから沢山話を聞きました。

甘い言葉はなく、でもやさしさを感じる。

男気あるタイプかもしれない。
そーゆーかたです。




「30年前、経済大国から
失脚したイギリスでは
健康志向・美味しいものへの関心・旅行・癒しなどが流行った。
今経済閉塞のなか
日本でも同じこと起きてませんか。
ふっふっ」

とか言うわけ。

確かにそうだし
だからといって
健康・食事・癒しやせつなさ・旅行を楽しみにして
悪いんかい!
と思った。
見下すように言われる
筋合いはないだろう、と
最初は鼻についた。


「アメリカは本気で進化論を信じて
淘汰されることで
確実に社会は良くなる
と考えている」

「マイクロソフトは
世界シェアを握った段階で品質改良をあえてしない
立ち上がりが遅く
不満だらけの
ソフト開発をする」

「Googleは
甘い誘い水で人を引き付け
検索を独占し
膨大なデータを集めることにより
キーワードを収集し
ビジネスにしている」

等等・・・
ずばずば世の中を
切っていく。

絶望もせず
偉ぶることもなく
淡々と分析を
述べていく。
そこにだんだんと
ヒューマニストのかおりに
気がついてきた。

「トヨタがGMを抜く力があるのに
そこを越えると
ポリティカルワールドに突入する
(アメリカはひどいだろう)」

「資本主義は法則の例外を高く評価する
(差異が評価されるんだぜ。そういうゲームにいるんだぜ)」

そーゆー分析も
逆説的に
現実を皮肉っている。

ヒューマンな匂いがした。

「90年代は
不景気だった。

不景気でも
飢えることはなかった。

好景気は
貧困を背景に成立するならば
90年代の貧困は何を背景にしてるでしょう?

答えは

のびやかな
成長の感触のなさ


のびやかさの欠如を感じたから
不景気になった。」


「1950年代から40年間かけて成長をとげたなかで
次の40年間の成長カーブがあるならば
1990年から
約20年経過した今こそ
勝つか負けるかの
2010年勝負が迫っている。」


最後は
そういうふうに煽られた。
君たちこれからどうするのって。

真実か詭弁か、
煽られいるのか焦るべきなのか。
僕は頑張ろうと思った。
そーゆー座標で頑張る。
ルールみたいなものだから。
そこ前提で
頑張ろうと思った。



けれども、


旅や食事を楽しみにするのは時代に踊らされているのか。
それを経済原理でくくられるのは余計なお世話でしょう。

進化論の国アメリカで
違和感を感じ疲弊し悩む日本人の心は弱いか。
自然淘汰がすべての真実か。余計なお世話でしょう。



どこか人間くささがなく
クールに
発言する奴は許せない。
絶対に許せない。
と片方ではずっと思ってた。

ものもうしかたには
節度が必要ではないですか。

シニカルなアナリストは
発言の底辺に
節度があったんです。

そこに
真実と格闘する
ヒューマンなにおいがした。

アナリストでありながら資本主義は好きですか
と問い掛けていた気がしてならない。

だから許せた。

すごくいいかただと思った。

おなじ発言内容でも、
許せないと
許せるとがあり
その違いはとても大事な事に思えます。

by kouji_kotani | 2006-06-10 13:30 | Comments(2)
Commented by LinkCanyon at 2006-06-09 21:52
 こんばんは。

 世の中には一番になれるのにならない人がいます。それには様々な人の目があり、周囲評価を気にする事によって、ある程度の安定があるからだと思います。

 実は一番になると返って、どの業界であれ不都合が増加してくるものなのですよね。

 また、話しは若干路線を変更せざるおえませんが、出る杭は打たれる的な考えが嫌いです。社会は差別化を求めるが、本当に良い意味での差別化は中々図れない現状です。

 
Commented by kouji_kotani at 2006-06-10 02:36
1番とかになりたくないの結果
上場をやめる企業がでてきているようです。
昨日、今日と新聞で大きくとりあげられたのは
すかいらーくの上場取り消し(MBO)です。

サントリーとか最初から上場してないです。

上場をしないと、
成長とか
1番だ2番だとかは関係なくなりますからね。ある意味
安定ですよね。

出る杭は打たれるについては
ネガティブキャンペーンに対抗することになるので
疲れる世界になりますよね。


<< 走る      神戸と最終新幹線 >>