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いいたいことは少しある

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2007年 11月 25日

なずな

よく見ればなずな花咲く垣根かな   松尾芭蕉

清貧の思想は、少し前に流行った本ですよね。
昨日の午前中、皮膚科に行き、待ち時間の間、(小一時間)
皮膚科に置いてあった清貧の思想を
飛ばし読みしました。



芭蕉の歌心と、外国の歌心を比較していました。

外国の歌心は、
なずなを手にとり、
匂いをかぎ、
五感を通じて、
創造者(神)や自然について洞察する。

それが詩人の仕事である。

ところが芭蕉は、見る。
見ることを詩人のやるべきことと考えている。

その違いについて、本は論じてました。

ある種「無私のこころ」みたいな話です。

春のさかりに、桜を無視して、
雑草の小さな花を、
垣根の隙間に見つける。



この、垣根の隙間はいいなあ。

アスファルトの割れ目から、
雑草が繁殖していますよね。よく見かけません?あんな感慨。
なんだかわかる気がする。


視線が、小さな、先にあるんですよね。

それは、研鑽して手にいれる視線でしょう。

そういう研鑽って
いいなあと思います。

by kouji_kotani | 2007-11-25 10:42 | Comments(0)


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