最近たくさん本を読む。競争戦略の本です。経営戦略の本です。経営戦略とは時流にあう儲かる仕組みのことだ。基本的にアメリカはとても好戦的だと思う。対して、日本は根回しの国だと思う。
好戦的な爽快さ、根回しの老獪さ。
好戦的なシンプルさ、根回しの大人の知恵。
どちらも一長一短ある。
戦略というくらいだから、
へぇと最初は思っていた。競争に勝つためには理屈がある。
フレームワークまたは知見というふうに呼ばれる、
戦略の考え方だ。
ゲイリー・ハメルが今、一番評価されている学者らしい。
コア・コンピタンスという考え方は、ゲイリー・ハメルの得意とする考え方である。強みのもとが蓄積していく。球根みたいなものをコア・コンピタンスと考える。株分けみたいに、次の花を咲かそうというのが、コア・コンピタンスの考え方だ。
社内にある何を使うのか
社内をどのようにしていくか
外にある何を選ぶのか
どのように外に向けて働きかけるのか
ホワット× ホワイを横軸に
社内 × 社外 を縦軸に
2 × 2
で4つの箱が出来る。
その4つを
資源アプローチ
学習アプローチ
ポジショニングアプローチ
ゲームアプローチ
という。
これはマイケル・ポーターの基本的な考え方だ。
マイケル・ポーターは好き嫌いは別として
競争戦略の第一人者である。
なんだかそんな感じの本をたくさん読んでいます。
東京ガールズコレクションの仕掛けを聞く機会があった。
すごく戦略的だと思った。
ポジショニングアプローチと資源アプローチ=コア・コンピタンスのバランスが良い。
しかもアウトプットのクリエイティブがしっかりしている。
なんのことかさっぱりわからないですよね。
今、服は売れないじゃないですか。
ダメだで終わるわけでしょう。
女性誌も売れない。
ダメだダメだでしょう。
そんな時、あ、なるほど、そうやって、ああやって、んなふうに仕込んでいけば
状況が変わるのだ!
それが、戦略そのものですよね。
東京ガールズコレクションは、極めて戦略的に企画された販促方法なのだとわかりました。
イノベーションのジレンマという考え方があって
後だしじゃんけんみたいなものです。
東京ガールズコレクションをパクる。
必ずパクる輩が登場する。
しかも後発なので、安いお値段で、すりよってくる。
それがイノベーションのジレンマです。
しばらくの間、この類いの本、及び、個別企業の沿革を綴った本を読むと思う。
孫正義さんについてのタイムマシーン経営、安部修二さんの不屈の努力、すかいらーくの凋落の理由、良品計画の復活の理由、そんな本も読むと思う。