少しまえの話になりますが、病院で介添えをしたことがある。
病院で、介添えするのは、結構疲れる。勿論、入院しているほうがはるかに大変である。
しかし、傍にいるほうも大変である。疲れるのだ。
僕は、あろうことか、病床の半分、横になれるスペースをつくってもらい、隣で、横になった。
入院している病人の傍らで、床の半分をかりて横になった。
看護婦さんに怒られるかなと思ったけれども、なにごともなかった。
今、思い返すと、ずいぶん非常識な行動である。
医師が来ると、ようこそいらっしゃいました、みたく、僕は床から離れた。
ふむふむと先生の問診を聞き、先生が隣の部屋に移動されると、また横になった。
病院は、そこにいるだけで、エネルギーを吸いとられる感じがする。
介護されているかたは、本当に大変だと、僕は実感を持って理解出来る気がする。
頭のしんに、疲れがたまる感じがした。横になって、めを閉じると、眠りに落ちる。
が、浅いねむりであった。しんにコリコリした疲れの素が残ってしまう。
で、僕は、ポケモンをやり始めた。非常識極まりないですね。ポケモンを始めた。
いろいろな町に行き、闘い、ボールを投げて、モンスターを捕獲する。その作業に熱中した。
ポケモンをやることによって僕の疲労は回復した。
病院には、お風呂があって、ポケモンを集中してやった後、
シャワー浴びると、完璧に、疲れは消えた。
介添えは一週間続いた。最初の数日は、
へとへとだったが、残りの数日はポケモンざんまいであった。
そんなことが、少し昔にあった。