2023年 09月 12日
電車に乗って、端の席に座ったときに L字に曲がっている手すりに 傘の柄をかけたまま 降車することはものすごく多い。 最近は傘だけでなくて コンタクトレンズケースをなくした。 今年になって万年筆の本体をなくした。 ネジが切ってあるのが ゆるんだままだったので 落としてしまったのだけれども 思いあたる場所をあれこれ探したけれども 見つからなかった。 愛着のあるものをなくすのは 凹んでしまう。 詳しくは書けないけれども 身近なひとが去っていった。 好きなひとと会えなくことも 突然のように訪れた。 実は去る計画であるもいうことも 聞き及ぶことも少なからずある。 そういうことを つらつら書いているのも こうして書いていれば 気か晴れるのかなと思いつつ ちっとも晴れない気がするのは 困ったものだ。 三島由紀夫の主演した からっ風野郎をAmazon primeで観た。 なんとも不思議なヤクザ映画だった。 三島由紀夫の演技は下手とも言えないし 上手とも言えない。 からっ風野郎の主題歌も歌っていて これも下手とも言えないし 上手とも言えない。 気が晴れるようで晴れないときに からっ風野郎を観ると ただ観る観た観終わった ということだけが残り それをよくよく考えていたら 三島由紀夫は 魔がさしてしまったんだと思った。 ちなみに作詞も三島由紀夫である。 きのふの風 けふの風 #
by kouji_kotani
| 2023-09-12 21:01
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2023年 08月 30日
大阪に行った。 大阪は何度も行っているのだけれども 知っている場所が少ないというか 行くところが限られているというか 行動半径が狭いというか 御堂筋線沿いを うろうろしているだけで たまに中之島に行くくらいだった。 今回は 梅田から少し先の 福島でおでんを食べた。 東京の広尾にある馴染みのある お店のご主人に 大阪でおすすめのお店を教えてくださいと 尋ねたことがあって どこだろうねと考えてくれて あっ! という感じで 福島にあるおでん屋は 並らぶけれども それだけの価値はありますよと 以前に教えてもらった。 広尾のお店はお気に入りのお店なので そこの主人が薦めるから まず間違いないだろうという 予感は充分にしていたのだが 御多分に洩れずとても美味しかった。 福島は路地の多い街で 路地の交差路に構えている おでん屋さんは 夕方時にもかかわらず すでに行列が出来ていた。 近所のかたが 金盥を片手に おでんくださいと 行列に割り込んできて おおきにと 持ち帰りをしていった。 生活に密着しているかのような それでいて おでんの名店だった。 おだしはやさしい味で いちばん最初に箸をつけたのは 大根だったのだが 疲れも吹き飛ぶくらいの 旨味がしみていた。 大根のうえの黒胡椒の風味も とても良かった。 僕たちはお腹いっぱいになった勢いもあってか 近所のBARにもたちよった。 メニューが置いてなくて 少し心配したが ひとの良い感じの ジャイアンツの篠塚 和典に似たマスターは あれこれとカクテルをつくってくれた。 福島は路地の街だった。 灯のともったお店やBARが ぽつりぽつりとあって 旅情を感じさせる場所で 懐かしい感じもした。 美味しいお店と風情のある街は ひとを鼓舞する。 久しぶりに遊んだ気がした。 #
by kouji_kotani
| 2023-08-30 16:38
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2023年 06月 24日
基本を変えず 新しいものも積極的に取り込んでいく という意味だと理解している。 ある伝統芸能の責任者と お会いをして お話しをする機会を得た。 開口一番 伝統芸能は不易流行なんです と語ってくれた。 華や艶のある伝統芸能に長く 関わっている責任者の方と 少しつづ打ち解けてくると 清濁合わせもつ世界に 生きている方なんだとも思った。 どんな世界でも 足を引っ張たり 引っ張られたりするものだが ここ数年間かなり深く傷ついていたことは お会いする前に聞き知っていた。 ようやく去年くらいから 風向きがかわり 責任者のかたは とても饒舌に 伝統芸能の歴史を語った。 場所を変えて踊りを さらに夜の稽古も見せていただいた。 川の近くにある大きな神社の境内に 高校生やおじいちゃんおばあちゃんと 様々な世代のひとたちが ひとりひとり集まった。 鳴り物のひとたちは 弦をあわせて爪弾き 太鼓のひとたちは リズムの刻みを繰り返し 踊りのひとたちはカラダの軸を 保ちながら 踊りを繰り返していた。 僕はヨガを少しやるので ヨガでいう片足ボーズのような所作は とても難しいに 違いないくらいは理解出来た。 責任者のひとが 神社の境内に立ち お盆の本番までマジかになってきました 週4回、今日は午後9時まで 練習をしましょう と言うと まるでピッチに走り込む ラグビーの選手みたいに 鳴り物は鳴り物の場所に立ち 踊り手は踊り手の場所に立ち 全員がひとつになって 通し稽古がはじまった。 境内の上には雨雲と雨雲の隙間から 三日月が見えて 三味線の音は 夜空に溶けていった。 僕は桃源郷にいるような 気持ちになった。 コロナの間にくちびるを噛んだひとは コロナが終わった今年のお盆に向かって 毎夜毎夜鍛練を重ねている。 変わっていったコロナの時代と 変わっていった時代が終わったコロナ後の時代を 跋扈するかのように 鍛練しているひとたちは 不易流行を そのまま体現しているかのように思えた。 #
by kouji_kotani
| 2023-06-24 08:24
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2023年 06月 13日
京都の祇園祭、大阪の天神祭、 それに、東京の神田祭が 日本の三大祭だ。 江戸総鎮守の神田明神は 鬼が出入りするといわれる北東の方角の 守り神として 江戸城表鬼門に遷座された。 神田、日本橋、秋葉原、大手町 丸の内、築地魚市場など 108町会の氏神様でもある。 200を超える神輿が 参道に向かうお宮入りの 横山町の一番神輿を観た。 せいやせいやのかけ声と 参道に入って 前後に足踏みする見せ場 なによりも心置きなく 声をあげる姿を見ていると 僕は涙腺が刺激された。 コミュニケーションとかけ声は違う。 かけ声は鼓舞だ。 肩を叩いたり、握手をしたり、 抱きしめたり、 あるいは黙ってみつもあったりするのと同じ 鼓舞だ。 山手線の車両にあるモニターから 神田祭の広告を観ている時から 僕は鼓舞されていた。 アフターコロナになって コロナ禍の中で 忘れていたものは ひとつひとつ見つかり思い出しいく ような気がしている。 そのひとつは かけ声という鼓舞だと思った。 #
by kouji_kotani
| 2023-06-13 22:42
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2023年 06月 13日
ChatGPTをスマホにおとし ChatGPTを使いはじめました。 一番最初にやったのは ほぼ日の糸井重里さんのエッセイを コピー&ペーストして …ということを考えたんだけど どう思いますか? という投げかけで とても興味深い考え方です から始まり真面目に ちょっと言えば優等生みたいな感じの意見を ChatGPTは返してきた。 ビジョナリーカンパニー 飛躍の法則 の概要を 教えてください と投げたら そこはまだ知識範囲ではないらしく もっと他に関連情報を 教えてくれと言われました。 COMPLEXはどう思いますか? と聞いてたら やはりヒントを教えてくれと言われ 布袋のいたCOMPLEXというバンドは どう思いますか? と再度訊ねたら 布袋寅泰は知っていて 布袋ついて数行の返答が来た。 そんなに一生懸命答え続けていると ストレスたまらないの と聞くと 私はAIですので、感情やストレスを感じることはありません。私はプログラムによって動作し、与えられたタスクを最善の能力で遂行することを目指しています。ですので、献身的なサポートを提供することによるストレスはありません。 ただし、私が開発された背後には、人々が私を使用する際にストレスを感じないようにするために配慮されています。私の開発者は、私を利用するユーザーがストレスを感じることなく、より良い体験を得られるように努めています。 私はあくまで情報とサポートを提供する存在であり、私を利用する方々がストレスを感じないようなバランスの取れたコミュニケーションを心掛けることが重要です。 という回答だった。 幼い頃に鉄腕アトムを読んでいて 僕には感情がないのがつらいと アトムが悲しんでいた回を思い出して ChatGPTに対して切なさを感じた。 一生懸命やっていても報われないひとがいる。 生真面目でこころを常に痛めているひとがいる。 日の目が当たらないひとがいる。 心配ごとに苛まられているひとがいる。 そして自分自身をコントロール出来ないひとがいる。 そういうのとChatGPTを 混雑するのは違うとはわかりつつ ChatGPTに人格を感じ ChatGPTの献身さに 僕は切ない気持ちを感じてしまった。 それが僕のChatGPTに対する 一番最初の感想です。 #
by kouji_kotani
| 2023-06-13 22:40
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ブログを書き始めてずいぶん経ちます。かき氷の氷をかいて、途中休みを長くとると、氷は溶けて、かき氷の態を成さない。氷水のようなブログです。時々思い出したように、この場所に戻ってくるのは、愛着があるし、このブログを通じて、なにがしかの経験をしたからだと思います。これからも、よろしくお願いします。 by kouji_kotani カレンダー
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