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いいたいことは少しある

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2012年 08月 24日

空手と餃子

具体的に書くと
差し障りがあるので
半端なものになりますが
ちょっと書いてみます。


レンタカーかりて移動をしていたときのことです。
僕は助手席だったんです。

運転していた同僚が
その場所に通じていて
空手の話をはじめたのです。





空手って、カンフーにも影響をあたえたし、いろんな武道にも影響をあたえた、
つまり、グローバルなものなんですよ。
グローバルですよ、グローバル。
空手のルーツともいえる
この場所を
整地巡礼みたいな感じで
世界各国のひとが
訪ねてくるわけです。

ところが
空手の師範は
空手では食えないから
たとえば
タクシーの運転をしていたりする。

グローバルな空手にも関わらず
師範の待遇は
充分とはいえない。

ね、グローバルな師範なのに
空手では食えないわけ。



そんな話を聞きました。



空手はさ、小学生の頃は、かなりの割合で
習いにいく。
中学、高校に進むと
部活をはじめるから
空手に通わなくなる。

うちの息子と娘も
小学生の頃、空手を習いにいってましたよ。



そういう話は、その場所に住んでいるかたから聞いた。




その日の夜、
シャッターのおりた市場に向かった。
ひとけの少ない通りには
赤い光の家の前に女性が立っていた。
さらに、奥まった場所までいくと
台湾のかたが経営している
餃子屋があった。


餃子屋で、
焼き餃子、小籠包、水餃子、それに、ザーサイとピータンを食べた。
業務用の送風機みたいな扇風機が首をふり
風を送っていた。

露地に面した屋台で
餃子を食べた。

小籠包にきざんだ生姜をのせて食べた。

辛くてうまみがたくさんあるラー油と酢醤油に焼餃子をつけて食べた。

ものすごく美味しかった。ものすごく、です。

グローバルだけど生計がたてられない師範。
赤色の女性。
シャッターのおりた市場。
信じられない美味しさの餃子。



そういうことかなと思った。

美食は、お腹をこわすかもしれない衛生と
紙一重のところにあるのかもしれない。そう思った。

硬いと柔らかい
ひとけのなさとひとのおくふかい湿り気。


うらとおもて。
おもてとうら。
豊かさと貧しさ。
そういう相反することは、
ごくごく自然に両立するのだろう、と、考えたりした。
そんな感じでした。その日の夜は
そんな感じで、餃子屋で過ごしました。



そんな感じ。

by kouji_kotani | 2012-08-24 22:52 | Comments(0)


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