那覇のホテルにいます。
お昼過ぎのANAで羽田に戻ります。
そのあと仕事します。本当は自宅で寝たいけど、仕事します。
那覇の今日は初夏の晴天。
日差しが初夏のようなんです。
1月なのに夏みたい。
春の雪ではなく
春の初夏の日差しなんです。
今回は関西空港から那覇に入ったのですが
関西空港の本屋さんで
阿川佐和子さんの『聞く力』を買い
ラウンジや機内で読みました。
ノウハウ本ではなくて
聞く力というテーマを据えてあれこれ綴った
本です。
読みやすく仕立ててありますが、たいへんに練った芸のある本だと思いました。
人間は良い面悪い面あるという思索や
チームプレーでインタビューに臨む様子や
父親の阿川弘之さんにこてんぱんに叱られ泣きまくる様や
印象に残る箇所がたくさんありました。
ノウハウ本へのアンチテーゼになっていて
人間を洞察する文学みたいな本だ
とも思いました。
実用書に偏食するのではなくて
志賀直哉から阿川弘之、阿川佐和子へとつながる
文学の王道を読むことの
意義を僕は痛感しました。
僕は仕事や、実用へと、そうとうに偏食していて
ちょっとダメだなあと思いました。
1月なのに初夏の日差しがあるように
人間はひといろふたいろでなくて
信じられないさまざまないろあいと
喜怒哀楽がある
そういうごく当たり前のことを
すっかり忘れていた気がしました。
そんな感じです。