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いいたいことは少しある

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2014年 01月 09日

心斎橋にいます。
雨が降っています。
真夜中を迎えようとしているホテルのなかは
静かです。
ホテルのフロアーにあるベンダーで水を買って
ぐびぐび飲みました。


年明けから
ばたばたして
でも今はとても静かです。
それだけで充分満たされる気がします。


ひとの顔を近づいて見ることはあんまりないですよね。
でも、ごくまれに、かなりの至近距離で
ひとの顔を
例えば眉を
見ることがあると思います。
向かい合わせ、バストショットで
顔を見る、顔の一部の眉を見る
ということは
日常茶飯時にありますよね。
しかし、もっともっと
近づいて眉を見たとします。

そこには
たいそう無防備な眉があります。
ウソがつけないというか
言葉が無効になるというか
ウソのない眉がある。
その人の眉がある。
眉のカタチがある。


レイヤーやバリアや壁、距離をもって
日常は流れていく。
ただ近づく。
ぐぐっと近づく。
近づくことにより
見ることのできる眉には
その人のありのままがある。


ありのままは
少しもの悲しくて
いとおしい。
そういうものです。

少しもの悲しくて
いとおしい
を手にいれたかったなら
人の顔に近づけば
よい。
比喩でなく
物理的に近づく。
そしてじっと眉を見る。
少しもの悲しくて
いとおしい
がそこにはある。
少しもの悲しくて
いとおしい
はたくさんある

近づくことがないため
手にすることができないのですね。

そんなことを思いました、あ、日がかわった。


というわけで。

by kouji_kotani | 2014-01-09 00:03 | Comments(0)


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