長崎に行った。
中華街がある新地から
少し先にホテルがあって
ホテルの右脇に
階段がある。
階段の前には
鳥居が立っている。
階段を登ると神社につながる。
神社の手前には
白い杭が打ち込まれていて
フルベッキ先生居住の跡
と記されている。
上手だとは言えない
手書きの字で
フルベッキ先生と
記されていた。
僕はフルベッキ先生を
知らなかったのですが
大隈重信に英語を教えた
オランダの宣教師だと知った。
白い杭の前に立つと
長崎の街が見渡すことが出来た。
杭の近くに桜の木があった。
桜の木から
桜の花がはらはらと
こぼれていた。
オランダから長崎に来て
坂の上に居場所を構えた
フルベッキ先生は
桜の側から
長崎の街を見渡したのだろう
と思った。
坂は苔生していた。
フルベッキ先生という
あまり上手ではない
手書きの字。
遠い幕末の時の面影。
来年は明治維新150年を迎える。