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いいたいことは少しある

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2006年 03月 24日

ものづくりについて

ラーメン博物館は相当凋落したと聞くが、
あの施設が画期的だったのは間違いない。

画期的だった点のひとつは、
日本におけるテーマパークは
「食」であるということに着目した事です。

遊具のあるテーマパークや(向ヶ丘遊園)
海外をモチーフにしたテーマパーク(ハウステンボス)は
閉鎖や経営難においこまれた。

遊具でなく、風景でなく、
本当に満足し楽しめるテーマはないのかという問いに

食い物という答えを見つけた点です。

ラーメン博物館の功績のふたつめは
ノスタルジーある昭和の風景を再現した美術です。

昭和30年代を模した美術は
強烈な印象を残し
ラーメン博物館以外にもいくつかの
商業施設で使われることになります。



また、ロゴタイプなどに
昭和のにおいをかんじさせる商業店舗は
今もどんどん出来ている。
ラーメン博物館の影響は今も続いている。




昭和というふるいものが
有効なデザインモチーフになっている。
ふるいものはすべて郷愁を誘い有効なデザインモチーフになるのだろうか。

トレバーホーンのCDのジャケットデザインを見て下さい。
相当恥ずかしい。そこには有効性まったくないです。
ポップミュージックは、ある時期熱烈に受け入れられるが、
経年劣化は相当あって再利用できない。

貧乏長屋のラーメン博物館は恥かしくなく、
トレバーホーンは恥ずかしい。
それって、
素直にかんがえると、
かっこいい過去と、かっこわるい過去があるということだと思う。

それは過去だけなのか。
現在はどうか。
現在にも
かっこいい現在と、かっこわるい現在はあると思えます。

六本木ヒルズは、
かっこいいでしょう。

しかし、ごくあたりまえの高層ビルや企業ビルは、
すでにかっこわるいですよね。
少しだけ気の利いた要素のある、
オフィスだったりする事もあるけど、
それは程度の問題ですよね。

庭園美術館や絵画館、東京国立博物館などの風格は絶対にないです。

つまり現にいま、建設されている
企業ビルはもうすでにかっこわるく、
やがていつかはスクラップになるものを
今一生懸命建てているわけです。

企業ビルは、資産でしょう。

僕には、資産の部に計上されようとする
建設中の建物が
負債に思える。

金融商品にリートありますよね。

安くかって、てこいれして、高くうるわけでしょう。

本来経年劣化に耐えるべき建築が、
かっこわるい故に人気薄故にリートの対象となるわけです。

それって問題ではないのと思うわけです。

経年劣化しないものをつくる
ものづくりの心意気は重要なテーマだと思う。

僕は、金融商品自体が、いやなんです。


お金がお金をうむ。
すきをつく。
情報量で得をする。

そういうことより、
ものづくりで
お金をかせぐのが本来の姿だと思うからです。

今1番のものづくりの会社のひとつはGoogleだと思ってます。
それはシステムのものづくりです。
システムでなく造形・具現としてのものづくりは
本当に頑張る必要があると思うな。

by kouji_kotani | 2006-03-24 11:09 | Comments(0)


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