祖母を訪ねた。今年で95歳です。
ケア施設にいるけど、施設はきれいなところだし、
職員のかたは親切な感じだし、
なによりも、博多に住む叔父や叔母が、花をさしてくれてる。
匂いのきつくない花を、僕も持っていきました。
福岡市南区は、どんどん変貌していく。
高速高架線ができて、道が拡充されてる。
この道は、かつては渋滞で有名なバス通りで、
車線はひとつしかなった。
新潮文庫が少しだけある小さな本屋や、
ボウリング場が沿道にあった、
道なんです。
この道という、
北原白秋の、
歌が大好きなんだけど、
ああそうだよほら白い時計台だよ
とはいえないですよね。
記憶のなかから、
呼びださなければいけないではないですか。
この道はいつかきた道
までは歌えても、
あとに続く、時計台やあかしやの花は、
個人のなかにしか残ってないですからね。