The Fireman
なにをいまさらと言われそうだが、
世界的な不景気は、日本にも影響を及ぼして、
バブル崩壊以上のスピードで、企業は、
雇用調整(リストラ)をはじめようとしている。
全労働人口の1/3が、非正社員である。
雇用調整は、まず、派遣社員から始まる。
主として、今の30歳前後の世代は、
派遣という不安定な立場で社会に出て
今まさに失業に脅かされている。
3万人が失業するとも言われている。
僕はなにが出来るのだろうか。
あるべき社会に寄与できることはあるのか。
あまりに無力ということは
あまりに愚かであり
結局なにをしてなにを社会に残したのか
まるでわからないと同じだ。
混迷とした時代を逃げ出すために必要なものは
新しい領域。
だれもが魅力してやまない「新しいビジョン」にほかならない。
宗教家は何を語るのだろうか
フォークシンガーは何を歌うのだろうか
作家は何を書くのだろうか
歌人は何をうたうのだろうか
詩人は何に傷つき何に救済を感じるのだろうか
僕は、今の僕は、事実を知り、事実を記憶し
そして事実を語るしかないと思う。
雇用調整
それが今の事実である。
その実態を目をそらさず見ることが
せめてもの僕の責務である。
『日本の「安心」はなぜ、消えたのか
ー社会心理学から見た現代日本の問題点 』
糸井さんがほぼ日でオススメしていて即効で読みました。
ふたつの倫理体系がある。商人と武士の倫理体系。そこがすごく
面白かったです。