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いいたいことは少しある

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2009年 05月 17日

薩摩切子展

薩摩切子展_a0067135_122365.jpg


サントリー美術館で薩摩切子展を観ました。
今日、日曜日で終り。

六本木ミッドタウンで、やっと観ることが出来ました。
きのう行ってよかった。

音声ガイダンスをかりて、約1時間、作品を観ていくと本当に楽しい。
美術品の背景や作品の見所を聞きながら、会場を歩くと、
まるで1本の映画をみたかのように、ドラマを体感します。

薩摩藩とイギリスが戦争を行い、薩摩は徹底的に破壊された。(薩英戦争)
ガラス工場も破壊された。

江戸時代の終わり、外国の技術を習得して、発達したガラス製造が、
薩英戦争をきっかけとして、ぴたりと終った。

短い期間に製造された、まぼろしのようなガラス製品が、薩摩切子なんです。

ストロベリーカットと呼ばれるガラスのカット、色ガラスのにじみ、
照明できらきらとひかり、はかない運命にオモイをはせると 切なくいとおしくなります。
よかったですよ!

展示会場は5章で構成されていて、
音声ガイダンスの ものういピアノの音もよかったです。

美術のチカラは、今みたいな時代だからこそ、必要ですね。
こころに沁みてくる。
沁みてくる。
こころに。
それは、頑張ろうという気持ちに繋がる。

展示会場の最後には、少し、形のゆがんだ薩摩切子が置いてあった。
名のある家のためにつくられただけでなくて 市井のひとにも 広く使われた。
すこし 歪んでいるけど。
その美しさは、市井も 手にすることが出来た。

そんな作品を観て、会場を後にしました。

by kouji_kotani | 2009-05-17 12:23 | Comments(2)
Commented by souchanlove at 2009-05-17 15:22
美を鑑賞し、歴史に思いを馳せ、それを明日への活力とする・・・
素敵な休日を過ごされましたね。
Commented by kouji_kotani at 2009-05-17 15:37
そうなんです。実は、サントリー美術館には
お世話になっているかたもいらっしゃって、行けていないのは
不義理もあったのです。
そのかたの人徳をかさねると
少し涙がでるくらいに感動した展覧会でした。


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