サントリー美術館で薩摩切子展を観ました。
今日、日曜日で終り。
六本木ミッドタウンで、やっと観ることが出来ました。
きのう行ってよかった。
音声ガイダンスをかりて、約1時間、作品を観ていくと本当に楽しい。
美術品の背景や作品の見所を聞きながら、会場を歩くと、
まるで1本の映画をみたかのように、ドラマを体感します。
薩摩藩とイギリスが戦争を行い、薩摩は徹底的に破壊された。(薩英戦争)
ガラス工場も破壊された。
江戸時代の終わり、外国の技術を習得して、発達したガラス製造が、
薩英戦争をきっかけとして、ぴたりと終った。
短い期間に製造された、まぼろしのようなガラス製品が、薩摩切子なんです。
ストロベリーカットと呼ばれるガラスのカット、色ガラスのにじみ、
照明できらきらとひかり、はかない運命にオモイをはせると 切なくいとおしくなります。
よかったですよ!
展示会場は5章で構成されていて、
音声ガイダンスの ものういピアノの音もよかったです。
美術のチカラは、今みたいな時代だからこそ、必要ですね。
こころに沁みてくる。
沁みてくる。
こころに。
それは、頑張ろうという気持ちに繋がる。
展示会場の最後には、少し、形のゆがんだ薩摩切子が置いてあった。
名のある家のためにつくられただけでなくて 市井のひとにも 広く使われた。
すこし 歪んでいるけど。
その美しさは、市井も 手にすることが出来た。
そんな作品を観て、会場を後にしました。